蛮族の歴史

「イギリス、フランス、ロシア、中国といった国々は蛮族の侵入によって生まれた。」ではじまるこの本は、蛮族(侵略者)たちによってこの世界は形づくられたのだということをローマ帝国の滅亡から紐解いていきます。

最近世界史を再学習しているのですが、そういう見方があるのかと目からうろこですね。

ローマを滅ぼしたゴート族、そのゴート族を苦しめたフン族、ヨーロッパを席巻したゲルマン族、そのヨーロッパを震撼させたバイキング、そしてユーラシア大陸のほとんどを支配したチンギス・ハーンを祖とする最強の蛮族モンゴル人。

この本を読んでいると、北の方の寒くて気候が厳しい人達は獰猛というか残虐というか、人を殺すこと他人のものを掠奪することをなんとも思わないというか、それが正義(当たり前のこと)なのでしょうね。やはり風土が人を形づくるのでしょう。四季と豊かな水、大陸を隔てる海に恵まれたわが国はどんな人々を生んだのでしょうか?

そういえば和辻哲郎著「風土」を古本で買ったまままだ読んでいませんでした。さっそく読まなきゃ。

わが日本はモンゴルに二度攻められましたが、お天気にも恵まれ何とかしのぎました。むかしは異国人を南蛮人とよんでいましたし、もともとチャイナの中華思想によれば自分たち以外の四方は北荻・東夷・南蛮・西戎とさげすんでいたのです。

英語Barbarianの語源はギリシャ人が他民族を「聞きづらいわけのわからない言葉を話す者=バルバロイ」と呼んだことからはじまったとか。バルバルバルと聞こえたんでしょうね。

でもこの蛮族という定義そのものがおかしいわけで、ギリシャ人も他民族から見ればバルバロイですよね。

アマゾンプライムTVで「VIKINGS」と「The Bridge(北欧ミステリー)」を見ているのですが歴史的背景などをある程度分かってみるとまた趣がちがいます。

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